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〜エンジニア・エグゼクティブの人材紹介会社〜 CDA ITコンサルタントによるコラム

「寿司屋とiPad」 2012/02/27

私がよく行く近所の回転寿司チェーンのお店は、昨年から各テーブルにiPadが置かれ、タッチパネルで自分の食べたいお寿司を注文するというシステムになりました。

 

しばらく前から居酒屋チェーンなどで、専用の注文用ディスプレイはよく見てましたがiPadをそのまま置いてあるのは私は初めてでした。

 

お寿司を握っているお店の人に聞いてみると、「詳しい事はわからないがiPadのデータをネットワークで飛ばしてクラウドというシステムで注文の処理をするのらしいですよ」、と話されていました。

 

おそらくiPadで注文したデータはクラウド上にあるアプリケーションに送信/処理され、そのオーダーデータを調理場のお寿司を握る人が見ている様なのですが、なによりもお寿司屋の方がクラウドなんて言葉を使うという事に隔世の感があります。

 

こういう感じでシステムのエンドユーザー側の方がシステムに詳しくなっていくと今のシステムエンジニアは大変なのではと感じます。

 

私が10年以上前にSEの頃は、まだユーザー側もそんなにIT技術に詳しくなかったので、いろいろな説明をしても、「技術的な事はあなたたちにまかせますよ、ちゃんと動けばいいですから」みたいな感じで、技術的な観点で突っ込まれたり、質問される事は有りませんでしたが、今は皆さん詳しいので、語弊があるかもしれませんが、ごまかしが聞かないのかもしれません。

 

ユーザーから見た、システムエンジニアとしての付加価値を今後はより厳しく問われていくのかもしれません。

 

ところで、うちの6歳の娘と4歳の息子は、何度も行くうちに、iPadの注文アプリのオペレーションをすっかり覚えてしまい、勝手に自分で操作してお寿司を注文する様になってしまいました。

 

こんな子供たちが大人になるころには、システム開発の世界もどうなるのか、なんて思ってしまいます。

ベンチャー企業への転職 2012/02/13

弊社では、大手企業からベンチャー企業まで幅広く企業の紹介をしておりますが、そういった中で、「ベンチャー企業への転職」という事についてご相談を受ける事もあります。

 

リーマンショック前であれば、ベンチャー企業への転職となると、安定していなくて不安だといった事などから抵抗感を持つ方が多くいらっしやったのですが、その後の社会情勢の変化で、多くの大手企業がリストラを断行した事により、大手企業だから安定しているという事ももはや薄れてしまい、その一方でベンチャーへの抵抗感も薄れてきているのではと思います。

 

特にしっかりと経営のスタンスや独自の製品/ソリューションを持ってらっしゃるベンチャー企業などは好まれます。

 

ただ大手からベンチャーへ転職した方でもうまくいくケースと失敗するケースがあります。

 

大きなポイントは「どこに勤める」という意識を捨てて「何の仕事をする」と意識に切り替えられるかどうかです。

 

ベンチャーでは少人数で幅広い業務をこなすので、大手で細かい分業に馴れた方は、「こんなことまで自分でやらなくてはいけないのか」という事でまず面喰ってしまう様です。もう今まで使っていた部下やアシスタントはいないのです。

 

また、大きな組織においてシステム化された中で順序だてられた仕事に馴れた方は、知らず知らず受け身(本人は積極的なつもりなのですが)になってしまい、いろんな事に自ら動いて対応しなければならないベンチャーの中で、仕事もうまく進んでいかないという事もあります。

 

そういった意識の切り替えができるかどうかは、その方の資質によることも多いです。

 

今までの固定観念、成功体験やプライドを捨てて、新しい環境に合わせていける柔軟さを持ち合わせていけるかどうかです。

 

ベンチャーでの意識の切り替えという観点でお話しましたが、大手企業も昨今は経営環境の変化により、職場環境ががらっと変わってしまう事も増えました。

 

今後はどんな環境でも、なんとかやっていくという柔軟性が重要になってくるのではと思います。

 

ERPは企業のグローバル化基盤 2012/02/02

日経産業新聞の130日の記事に、ERP市場は2012年度は緩やかに拡大する見込みとの記事が出ていました。

 

リーマンショック以降はERPベンダーも厳しい時期が続いて、内部統制対応やERPSOA化などといったイベントもありましたが、なかなかそう大きな波とはならず、国内IT需要も冷え込んでいて、どうなっていくのかと思っていましたが、ここにきていくつかの需要の波がきた様です。

 

そのうちの一つで企業のグローバル化ものがあります。いろいろな企業がアジア中心に本格ビジネス展開をはじめ、海外拠点のシステムを新規導入あるいは更新して、経営の効率化/スピード化を図りる動きが出て、その基盤システムとして欠かせないERPの導入と結びついてきます。国内で既にERPを導入していれば共通の基盤を海外拠点にも導入するというものです。

 

私も15年ほど前、ERP導入コンサルとして働いていた時期もあったのですが、その当時はなかなか企業にERPの導入意義といったものが理解されず(国内の限られた拠点に部分的に導入という事が当時は多かったですので)、現場からは使いにくいなどと文句をたくさん言われ、ネガティブな反応が多く苦労した覚えがあります。

 

それが、当時はほんのわずかな国内企業しか行っていなかった、海外拠点を含めてグローバルにシステムを統合して、リアルタイムにデータを共有するという事を、多くの企業が実践しはじめ、ようやく本来のERPパッケージの有効性、すごさという事が、あらためて思い知らされたのかもしれません。

 

15年前に昨今のグローバルな経営環境/システム環境が予見できいれば、私ももう少しうまくERP導入の意義をアピールできて、顧客からあれやこれやと文句を言われずに済んだのですが…。

 

「希望年収はいくらですか?」 2012/01/31

転職活動を進める上で大事なポイントとして、「希望年収」をどう設定するという事があります。

皆さんから「希望年収をいくらに設定すればいいですか?」なんて質問もたまに受けます。

内定が出て、企業から金額が提示されてから始めて細かく真剣に考える方も意外と多いですが、まず最初に、本当にいくら収入が必要なのかはしっかりと考えられたほうがよいのかと思います。

リーマンショック以前は求人も多く、売り手市場だった為、現在もらっている年収より少し高めに希望を設定といった方が多かったですが、リーマンショック以降で求人が減って以降は、「御社の規定に合わせます」みたいな希望の方や、現状よりも低い希望金額の方が以前より増えた様に感じます。

これは、選考における企業の心証を気にしての事だと思うのですが、希望金額が低いから一概に選考が通りやすいとは限りません。逆にそういった希望を書かれていると企業側は「この方は自信が無いのかな?」とマイナスに捕える事もあります。

一方、現状よりも高く設定した場合には、企業側が用意している予算内に収まるのか、企業から相場よりも高い方だという印象を持たれる、という選考上のリスクも出てきます。

あくまで「希望」ですので、「これ以上の年収額でないと絶対転職しない!」「どんな年収額でも絶対転職する!」といった意気込みでも、もちろんいいのですが、

そうでなければ、現在年収をベースに、以下三つを考慮して希望年収を考えて頂ければと思います。

(1)生活していく上で必要と考えている年収額
(2)同業界、同職種での年収相場
(3)応募企業の給与水準、応募求人の年収予算

(1)については、考え方は人それぞれですので、ご自身/ご家族としっかりと考えていく必要があります。後でご家族から文句が出ないようにです。
(2)(3)については、なかなか情報が個人では得にくいので、人材紹介会社から情報を得た上で考えて頂ければと思います。

企業によって、入社時には現状以上の年収を用意する企業や、まずは低めの金額からスタートしてもらうという企業などとスタンスは様々です。かならずしも転職によって年収が上がるという事ではなくなってきた昨今、しっかりとご自身の希望金額を考えて頂ければ幸いです。

最近気になるもの(ビックデータ) 2012/01/26

最近雑誌や新聞で目にして気になっているキーワードで「ビックデータ」というものがあります。皆さんもよく目にしているかと思います。
現在IT業界でビジネスチャンスとして捉えられているそうです。

今までのシステム環境ではとても扱えない様な、インターネット上や自社システム環境下にある、大容量で非定形のデータをハンドリングするというものです。

応用については、これからいろいろと考えられていくのでしょうが、よく記事で目にするのは、企業の評判、口コミ(いい評判、悪い評判)などといったインターネット上の情報を広い集めて解析するというものの様です。

大容量のデータを扱うシステム開発となると、以前であれば、使えるストレージの容量やシステムのパフォーマンを気にしながら四苦八苦して開発をしていましたので、昔SEをやっていた身としては大きな驚きです。

これには大きく2つ実現のポイントがあったそうです。

一つは技術面で、オープンソースの「Hadoop」の登場です。大容量のデータを手軽に複数のマシンに分散して処理できるオープンソースですが、ビックデータの処理についてはこの技術がかかせないそうです。

これによって「安く早く大量に」を実現できるそうです。
出始めたころは、手掛けているのはごくわずかのベンダーやインターネット企業のみで、一体どうやって使いこなすのかみたいな感じでしたが、ここ1-2年で一気に各ベンダーがそれぞれ Hadoopソリューションを用意して一生懸命売り込んでいる様です。

二つ目は企業のシステム化投資に対する意識の変化です。
企業の口コミ情報を広い集めて分析するみたいな、費用対効果がわかりづらい、あるいはわからないシステムは、以前であれぱ企画段階でかならず経営陣から却下されていましたが、そういった事の重要性や事業リスクがここ数年認識されてきた結果なのかと思います。

米国の企業では早くからこのあたりは手掛けていたそうですが、日本は少し遅れていた様です。

求人という観点でみると、まだそんなにHadoopの経験者求むみたいなものは無い様ですが(そもそもまだ経験者もほとんどいないですが)、今のうちに技術をマスターしておくと、もう少ししたら、ひっぱりだこになるかもしれませんね?


地方で働きたい

昨年は東北地震といった大きな出来事がありました。現在の企業や個人がそれを乗り越える努力をしてらっしゃる様子を見るにつけ、日本人の強さをあらためて感じます。

 

ところで、そういった事の影響なのか、地方で働きたいという希望の方が以前よりも増えた様に感じます。

 

数年前は、地方でゆったりした環境で働きたいみたいな感じの希望が多くありました。都会で毎日忙しい日々に追われ、疲弊感もあってそういった発想になったのかと思います。

 

ところが、昨年以降は、時代背景なのか、ご家族の事を想い実家の近くで働きたいといった要望が増えた様に感じます。特に、地方にいるご両親が高齢で心配な為、できるだけ近くで働きたいといった理由です。

 

震災をきっかけにご家族の絆といった事を考え直したり、また、高齢化社会が進んでいるという事も背景にあるのかもしれません。

 

では、ITエンジニアにとっての地方への転職というのは、実際はそう簡単では無い様です。製造業などは地方にも有力企業は多く転職先はあるのですが、IT業界に関しては、主要な企業の多くは首都圏に集中しており、転職先はそう多くはないからです。

 

現在の仕事内容、ポジション、収入を維持しての転職は厳しい為、何かを犠牲にしたり、発想を転換したりして検討する必要があるのかもしれません。今後悩まれる方が増えてくるテーマかと思います。

 

企業が求める英語力

前回IT企業のグローバル化について書かせて頂きましたが、ではどの程度企業は英語力を求めているのでしょうか。

まずは英語力を図る目安としては、だいたい以下の5段階ぐらいで判断しています。

 

1ビジネス文書/技術文書が読める

2メールでのやりとりができる

3身振り手振りを交えた会話ができる

4ビジネスの電話応対ができる

5ビジネスの会議を英語で行える

 

1は、昨今はインターネット等で海外文献も見る人も多いので、結構多くの方が可能ではと思います。2については、最近は翻訳機能も充実しているので、簡易な文章のやりとりであれば、そんなにハードルは高くないと思います。

3は、ある程度英語は勉強したが、あまり実務での使用経験がない方です。がんばればなんとかなります、といった感じです。

 

問題は4からです。なんとか日常会話程度ができると思っている方でも、ビジネスの電話応対はなかなか難しいものです。なぜ難しいかというと、実際に会って話す場合は、身振り手振りなど交えて、十分な言葉でなくても理解しあえる事もあるのですが、電話は言葉だけなのでごまかしがきかないのです。

更に5のビジネスの会議やディスカッションとなると、微妙なニュアンスまで伝える必要が出てくるため、なおさら難易度はアップしてきます。45TOEICベースでいうと800点以上ぐらいはないと厳しいのではと思います。

 

企業がどこまで求めるかは、その求人のポジションによってまちまちです。以前は文書・メールぐらいができればOKといった感じが多かったですが、今後はグローバル化によって、ITエンジニアにもビジネス会話レベルが求められる時代がくるかもしれません。

IT業界のグローバル化

昨今の円高の影響で国内の製造メーカーが生産拠点を海外に移し、国内需要の低迷でアジア市場を狙うなんて動きが盛んになっていますが。

 

一方、IT業界に関しては、長く国内需要だけでビジネスが成り立ってきたので、あまりビジネスのグローバル化という話はごく一部のSIベンダーぐらいしか聞いたことはありませんでしたが、いよいよここにきて海外展開を多くのSIベンダーが始めた様です。

 

現在の狙いは、海外に進出する国内企業のシステム開発/運用です。今まではどの企業も海外拠点のシステムは現地任せで、個別に対応していたのが、海外進出の本格化に伴い、部分最適を是正しグローバルでシステムを統一化しようという企業が増え、ITベンダーもそういった企業のニーズを取り込みたいというところです。

 

という事となると、今後は、海外でシステム開発を行って頂くシステムエンジニアのニーズも高まってくるかもしれません。

 

となると、必要となってくるのは英語力です。

 

ただ、私の知る限りでは、製造メーカーの方などと比較すると、今まではあまり必要性が無かった為、一部の外資ベンダーを除き、システムエンジニアの方の英語が話せる割合は非常に低い気がします。

 

製造業はじめ他の業界では、出張/転勤のみならず、海外への転職なども進みはじめています。今後訪れるであろう、IT業界のグローバル化の時代に備えて、是非皆さんも今後に備えて英語を勉強されてみてはどうでしょうか。

クラウドが変えたエンジニアのキャリア

数年前は、多くの方が、実は意味がよくわかっていないなんて言っていた「クラウド」も今ではすっかり一般化した印象です。応用範囲もメールやポータルだけでなく、基幹系システムまでいよいよ広がってきました。

 

その影響というのはエンジニアのキャリアにも及んできた様です。

 

クラウド化が進む前というのは、自前でシステムインフラ環境や、業務アプリケーションを用意していましたので、その開発や構築にかかわるプロジェクトも大きく、多くのSEを必要としました。

しかし、クラウド化によって、インフラはクラウドベンダーのものを使用し、アプリはある程度用意されたものが短期間で構築できる、といった世界になり、以前のような大掛かりな開発プロジェクトの必要性が減ったのです。

となると、以前ほどシステム導入そのものに人数がいらなくなるという事と、分業の必要性が薄まるという事が出てきました。

 

以前はプロジェクト内の役割分担も、PM/PL/上流担当の人/開発担当の方等々細分化した形だったのが、現在は、少ない人数で、一人の人がPM的な仕事から実際の開発まで、いろいろな役割をこなすという傾向が強まってきたように感じます。また一から作っていくというよりは、いろいろ製品/ソリューションを組みあわせて構築していく為、コーディネーター的な要素も出てきたのではいう印象です。

 

以前の大規模プロジェクトにおいて、分業化された中でキャリアを築いてきた方にとっては、大きな転換が要求されてくるのかもしれません。「変化対応力」みたいなものが今後重要になってくるのではと感じます。

リーマンショックの前と後

私はキャリアコンサルタントの仕事をはじめて、約10年なのですが、その中でいろいろな浮き沈みを見てきました。その中でもリーマンショックの前と後では、世の中全体がそうですが、IT業界での転職を取り巻く環境というものも一変してしまいました。

 

かつては、2007年をピークにシステムインテグレーターを中心に、多くの企業が大量採用を行っていましたが、2008年秋のリーマンショック以降、ほとんどのIT企業が中途採用を中止もしくは大幅縮小してしまいました。2010年ぐらいから若干持ち直した感はありますが分野によってばらつきもあり、ごく一部では積極的な企業も出たものの、以前と比較すると縮小したままの印象です。

 

それにともなってITエンジニアの転職の意識というものも大きく変化したかもしれません。以前であれば、転職先がふんだんにあるが故、ちょっとした不満、きっかけで安易に転職をしてしまうという事などもあったのですが、現在は逆にまずは今の会社で努力してみよう、どうしてもだめなら考えてみようといった傾向の方が増えたのかと思います。

企業側も以前は採用スペックにはあっていないがポテンシャルで採用して入ってから勉強してもらおう、みたいなスタンスもあったのですが、今はピンポイントに要求にあう方を探すというのが一般的です。

企業と応募者、双方が慎重になった分、入社してからミスマッチだった、なんてケースは以前よりは減ったような印象もあります。

 

その結果、我々人材紹介業には、以前と比べて、応募者側からも、企業側からも、より精度の高い紹介を求められるようになりました。我々も厳しい目で見られるようになりましたが、紹介のプロとして逆にそれをやりがいと感じて日々がんばっています。

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